有料老人ホーム「管理規定」も重要

有料老人ホームには、重要事項説明書の交付が義務づけられています。

「重要事項説明書」には、施設の概要や職員態勢、入居者の状況、サービス内容、料金体系など、入居を検討する際必要になる重要なポイントが詳しく記載されています。
ホームを見学する際は、必ず重要事項説明書をもらういましょう。

併せて「入居契約書」「管理規定」の写しももらうようにします。
そしてすべての書類によく目を通します。

「入居契約書」は、重要事項説明書に記載されている内容を契約書にまとめたものです。
「管理規定」は、値上げをする時の手続きなど様々なルールが記載されています。

有料老人ホームは入居一時金のほかに、月々の費用もかかります。
「管理規定」には、月々の費用に関する事も書かれているので必ず目を通しましょう。
諸事情により月々支払う金額が値上げになった場合のことも考慮しておく必要があるからです。

入居時の費用計算にも役立てましょう。
月々支払う費用に、多少のゆとりを持たせておくことと、病気で医療機関の受診を受ける際の費用なども資金計画に入れておく必要があります。

疑問を抱えたままでの入居は、トラブルの原因になります。
重要なのは、候補の施設は1カ所に絞らず、少しでも気になる所は遠慮せずに資料を集めることです。契約する際は「重要事項説明書」「入所契約書」「管理規定」などの契約書にサインしなければなりません。契約を急かすような施設は要注意です。経営状態が悪い施設などは、資金繰りが厳しいため早く契約を結びたがる傾向があります。契約書にサインする場合は、あくまでもこちらのペースで行うようにしましょう。